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夢博士の独白



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上書きされた意識と私、複数の人格又は夢想に生きる現実、未踏の領域への不安と恐怖

 ここは何処で「私」は誰なのか、という「意識」が起ち上がってくる。この「意識」は上書きされた「私」なのか、という「疑義」が発ち上がってくる。この「夢」が紡ぎ出す「意識」の連続性と一回性が、「私」を創り出している。夜毎に生まれ変わる誰か、それが、私の「正体」なのかしれない。

「私」は高速道路の料金システムを「通過」しようとしていたのです。猫の「顔」をしたバローが「帽子」を正して、「私」に「課金」しようとしていたのです。「世界」の金融システムは「米国」に牛耳られている。「審査」を受けるのも、「通過」を許されるのも、「英語」が喋れなくてはいけない。彼の「英語」は猫なで声でした。

 そもそも、バローは「名字」なのか「名前」なのか、バロウズではなかったのか、私の「記憶」は曖昧でした。その「事象」に「言葉」を与えなければ、「言葉」で分けなければ、「対象」を識別することはできない。「存在」を認識することはできない。私は彼をジャンと「命名」することにしたのです。

ところが、ウイリアムと「名前」が呼ばれた気がしたのです。周りを見渡しても、誰もいない、白っぽい「空気」だけが漂っている。私の「名字」がバロウズなのかもしれない。「私」はバローの複数の「人格」なのかもしれない。すると、いきなり不意に「裸のランチ」が目の奥に浮かんだのです。それは、ショットガンのように暴力的に有無を言わさずに現れたのです。ジャンがジュネの「屏風」が撃ち抜かれたと叫ぶ。

例え「銃口」を突き付けられても、私のクレジットカードを手渡すわけにはいかない。その「判断」には、決済システムに対する「不信」がありました。「夢」の中の「嘘」を感覚的に還元することはできなかったのです。「現金」ですら、想像と夢想の「産物」に過ぎない。「夢」の中では、「通貨」という「概念」は流通しようがない。

当てにはならない「記憶」が蘇りました。ジャンが「名前」で、バローが「名字」だと言うのです。それでは、中間のルイとはいったい誰なのだろうか。二人の「名称」の中央に位置している。お互いの「立場」を往来している。時として「人格」を交換している。それは、「言葉」だけで「世界」を構築する、ジュネの「小説」の「構造」のように振る舞っていたのです。

高速道路の「料金所」は結局の所は、「出口」でも「入口」でも在るかの如く、立ち上がってくる。「迷宮」としての「夢」は、円環的に「循環」している。「過去」に行くと、バローとの出会いが待っていました。置き忘れた「箱」の中では、もう一人の「私」は目を閉じていたのです。「現在」に返ると、もう一人の「私」は目を開けていたのです。

取り返しの付かない「領域」に踏み込む「不安」、その根元的な「恐怖」を、ジュネは何の衒いも無く赤裸々に語った。その「夢」にも潜む絶望感と緊張感を、バローは易々と演じ切った。彼の神秘に包まれた「演技」は、単なるイメージとしてではなく、私の「夢」の中で肉体化している。新たな「夜」を迎える。彼との「再会」は果たせるのだろうか。

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by artbears | 2019-03-31 14:23 | 連白


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