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夢博士の独白



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夢の予定調和と神の不在、孤独と自由又は身体と感情の関係、聞き間違えた作家の名前

 その「雄猫」の名前がモリエールと「発音」することは、長引いた「風邪」の噂で聞いたことだと、白子を装う「雌猫」は毛繕いをしながら媚を売るのです。ザラザラとした「舌下」が「舌禍」を生むことは「目」に見えていました。赤い「目」が流れ星のように光を放ち、流し目とアルビノとの「関係性」も妖しいことは間違いない。その「虚偽」は、虹彩認証システムを経るまでもなく明らかでした。 
 とどのつまりは、私は二匹の「白猫」と連れ添って「九州」に帰ることになっていたのです。ところが、予定調和の「禁」は時として犯されて、「夢」は勝手気儘に「始動」する。「秩序」は自由気儘に崩壊する。その「指導」は神に代わって誰が成すのか。
 二匹の「白猫」は独立した「個体」を装いながらも、どこかで非物質的に結ばれている。不可分の「実体」としての「表象」と「出現」を欲している。ところが「夢」はと言うと、このモナド的な「秩序」を宙づりにしたまま、予定調和を顧みることはない。神の「不在」は疑いようがなかったのです。
 新幹線の「時間」は刻々と迫っていたのです。雌雄どちらの「白猫」を選べば良いのだろうか。モリエールは独り者の「悲哀」を感じさせるが、「孤独」で在ることの「自由」が薫り発っていたのです。私の「結論」は初めから決まっていました。例え、それが「夢」の中で在っても、一つの「性」を選択すること自体の「不自由」を拭い去ることはできなかったのです。
 仮に二つ目の「理由」を「言葉」に置き換えるならば、「身体」に付着している「感情」を「犯人」に仕立て上げるしかない。とにかく彼は「端正」に欠けて、「愛嬌」も無い。同情、憐憫、哀惜などの「感情」が、私の「視界」を曇り空に変えてしまう。斯くの如く、私の「逡巡」には格別の「意味」は無かったのだが、結果として、引き取り手のいなくなったモリエールは、私との「運命」の同伴を余儀なくされることになったのです。
 そうこうしていると、「店員」が慌ただしくなる。なぜか不機嫌で「愛想」が無くなる。しだいに「人相」まで悪くなる。それが遅れ馳せながら、デパートの「閉店」が迫っている「合図」だったと知ったのです。新幹線の「予約」も変更しなければならない。スマホの「画面」を見ると、無数の「未読」のメールが届いていたのです。 
 虹彩認証を求めてくる。六桁の暗証番号で切り抜ける「奇策」を思い付く。ところが、スマホの「画面」の向こうに謹厳実直なる裁判官の「顔」」が見えたのです。モリエールとの「関係」が執拗に問われるに違いない。彼の「鞄の悪巧み」には「喜劇性」はあるが、バローの「演技」には、一つの「性」を超えた「自由」と「悲劇性」が認められたのです。
 だからと言って、あの「雌猫」がルノーの生まれ変わりとは思いたくなかったのです。彼女の中性的な「肉体」と上品で高貴な「精神」は、モリエールの「人間嫌い」の中で、彼女の「演技」を通して、「認証」された「事実」でした。私は事もあろうことか、「作家」と「役者」を間違えていたのです。「雄猫」の名前はバローと「発音」すべきだったのです。
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by artbears | 2018-12-28 16:59 | 連白


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