夢博士の独白



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言葉と創造又は想像と戯言、半島に住む狂人と深奥に宿る狂気、世界と不可逆的な終末


 意地が悪いほどに透き通った「湖水」では、手漕ぎの「舟歌」が聞こえてくるという「噂」が波立っていたのです。その「噂話」が波紋となる。船酔いの「予感」となる。私の「湖面」を覗き込むように映る「横顔」が揺らいで、みすぼらしい犬のように見えてくるのは、何故なのか、何処なのか。根も葉もないルモア、ウソを紛れ込ませた「噂話」に惑わされてはいけない。 
 その「舟歌」とは、カワウソは「川」で「嘘」をつくと言うものでした。それは、「言葉」による「創造」なのか、それとも「想像」による「戯言」なのか、とにかく私の「夢」は取り留めが無かった。取り付く「島」は無いのだが、フェイクの「島」は視えてくる。辛うじて、一筋の「脈略」が遺されているのだが、やがて、細々と消えて行く。 
 そもそも、「湖水」の中に「島」が浮かんでいるのが、不可解なのです。カワウソが「湖水」に生息しているのが、不自然なのです。加えて、「島」が「半島」へと変わろうとしている。それは、いつもの「夢」のパターンなのだが、誰の「欲望」なのかが判らない。
 その「欲望」が、抽象的な「概念」となって、不可逆的に「半島」を視覚化しているに違いない。私は「嘘」の塊となって、「狂人」が住む「半島」に泳いで行こうとしている。私の「心」の奥底に眠る「狂気」、真っ赤な「嘘」のように堂々とした「狂人」、そこは、逃げ込むべき最後の「場所」なのかもしれない。
 「湖畔」と「黒猫」の瞳のような「満月」を忘れてはいけない。それは「夢」の中で、置き去りにされた「記憶」のようにして、狂おしく咲いていたのです。孤独をなぞる「山道」は、大きく右に「円弧」を描きながら、ひたすら「半島」を目指していたのです。二人の「私」は、期せずして「半島」で出会うこととなるのです。
 「四阿」を囲むようにして、春夏秋冬の「花」が咲き乱れていました。四人の「医者」が交代々々で、「詩」を朗読していたのです。私の「順番」が回ってくる。私は「医者」ではない。私は「狂歌」しか詠めないと言えばいい、もう一人の「私」の「助言」に耳を傾けました。ところが、三人目の「医者」は、私を見下すかの「視線」を向けて、「詩」が読めないならば、「死」を選べと脅したのです。
 私は狼狽しました。その「私」を嘲笑うかのようにして、「桜吹雪」が一斉に吹き抜けました。ところが、四人目の「医者」は、私を「四阿」に誘い込むようにして、亜麻色の鞄から「注射針」を取り出したのです。そして、「死」を拒むならば、私の胸に「恋」を打とうと言うのです。私の胸元は開かれて、左の「乳首」が桜色に染まっているのが見えたのです。
 何と言う、おぞましい「光景」なのだろう。私の「内面」で何かが壊れている。「秩序」の「崩壊」が、まるで軍隊の「靴音」のように響いている。そして、「世界」を観るがいい。「狂気」が「桜吹雪」となって、吹き荒れようとしているではないか。私はもう一度、「四阿」を振り返りました。誰も居ない。跡形も無く消えている。ニヒリズムの「自覚」だけが残されている。「季節」は巡り廻ることを止めて、不可逆的な「終末」に向かっている。
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by artbears | 2018-06-24 13:47 | 連白


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