夢博士の独白



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労働と資本と悪となる価値、工場の入口でもある出口、黒く深い目の奥の不思議な光景

 「工場」は恒常的に生産性の向上を目指して来たのです。然るに、分母である「労働」の投入量が限りなくゼロに近づくということは、どこかが間違っている。いや、どこかが狂っている。「労働」が「価値」を増殖して来たのです。その「労働」が商品化され、「貨幣」による交換化を経て、無限の「欲望」の実現と無数の「悪」の増殖を可能としている。そして、物造りの「現場」でも、「悪」が忍び寄ろうとしている。「資本」が巨大化して、分子である「価値」が「悪」に置き換わろうとしている。
 「悪」に鈍感になってはいけない。「欲望」は自己管理しなければいけない。さもなければ、資本主義に深く根差した「悪」に呑み込まれてしまう。「悪」に投げ込まれてしまう。資本主義は、個々人の「欲望」を内燃機関として、「延命」を自己目的化して来たのです。そのシステムと個々人の自己中心性が、人と人との「関係」を崩壊の瀬戸際に追い詰めている。自分の中に在る「悪」を見詰めよう。そこから、少しずつ離れるしかない。
 相も変わり様がなく、「工場」の駐車場には、私服の「警官」が目を光らせていたのです。その古びた「情報」が目に浮かんでくる。その古びた「妄想」から「自由」にならなければいけない。「苦悩」は自らが招いている。私は、「出口」から入るべきか、それとも「入口」から出るべきか、そもそも「私」は自国人なのか、それとも外国人なのか、その「決断」と「選択」に迫られていたのです。
 私がすでに「工場」の中に居たことは、とくに驚くに値することではない。なぜならば、気紛れな「夢」は往々にして、そのような「展開」を欲するからでした。それを司るはずの「意識」は、実は主体性がなく、その「判断」は「身体」に委ねられていたのです。   
 「夢」の中の私は「悲観」を装うが、実は「楽観」を生きている。そして、その結末は「悲劇」を装うが、時に「喜劇」で途切れることが多い。驚くべきことは、今夜の「舞台」では、「私」は「出口」からの侵入者の「烙印」を押されていたことでした。皮膚の焼け焦げた「臭気」が漂い、「外」という「文字」が浮かび上がる。「私」は外国人を演じるのだろうか。迫真の「演技」はすでに始まっている。けたたましく鳴る「警報」が、私が産業スパイとして疑われる「不安」を否応無く増殖したのです。
 今夜の「舞台」のシナリオは、誰によって書かれたのだろうか。それは、リアルな「世界」のネガであるが、ポジでないとは誰も言えない。生きることは、本能的に自己中心性から離れられない。そこでは、ポジとネガの親密な表裏一体の「関係」が成り立っている。リアルな「世界」のダークサイドが「解放」されている。短編の「夢」が横糸となって、長編の「人生」が自動で織り成されていく。
 「工場」では、私の理解を超えた「試験」が行われているようでした。作業員の「国籍」も判別できない。ブルカのような作業着は、「目」と「手足」の先以外を隠している。PE製の「袋」の引張強度が試されているが、いくら伸ばしても永遠に「破断」に達しない。黒く深い「目」の奥には、男女がレスリングをする「光景」が映っていたのです。
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by artbears | 2017-12-30 15:21 | 連白


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