夢博士の独白



夢を駆ける車とクロムの心臓、悪魔と手渡された私の欲望、精神又は意味に対する感覚

 二回目の「夢」に戻ろうとするのだが、眠れない、帰れない、還れない。やきもきする「私」に嫌気が差してくる。鈍く沸き立つ「西陽」のようにして刺し込んでくる、その「感覚」にイライラとすることがある。「左目」が痛い、白いサングラスを掛けなければいけない。「左眼」がとても痛い、黒いサングラスを探さなければいけない。とにかく、あの「暗闇」のような「鞄」を開かなければ、埒が明かない。 
 気を取り戻して、もう一度「記憶」を手繰り寄せると、白いポルシェが目の奥に映ったのです。一瞬の出来事ではあるが、何枚かの「映像」が「脳裏」を走ったのです。美しいが気怠い、真っ赤な「血液」が「鼓動」となって響く。クロムの「心臓」は永遠の「時」を刻んでいる。それは、私の「夢」を盗んだ「車」から聴こえてくる。 
 白いカイマンは「夢」の中を翔けて行く。それは「優雅」に疾走していました。遥か彼方の手の届かない「空間」を駆けて行く。それは「華麗」に疾走していました。遠く隔たったものに対する根元的な「感覚」と「感性」が揺さぶられる。その「感覚」が「悪魔」を目覚めさせる「時」もある。それは、特定の「対象」へのフェテシズムではない。無限なる「対象」が有限なる「私」を超えて存在する、そのことへの「予感」と「期待」が満ち溢れてくるのです。ところが、事も在ろうことか、クロムの「心臓」は「悪魔」に手渡されようとしていたのです。「夢」の中の「私」は、私の「欲望」を目撃してしまったのです。 
 「悪」のなんと凡庸で月並なことか、それは至るところに根を張る「植物」ように繁茂している。動くことの「恐怖」と動かないことの「畏怖」の「感情」が、私の「夢」の中で混ざり合って見える。抵抗の「余地」など無い。受難の「予知」など無い。自然のシステムとして、私の「内部」に蔓延る「悪」を排除することはできない。 
 私の「意識」は、置き去りにされた屋上の「駐車場」に戻りました。すると、「悪魔」のように細心に用心深く、「私」は周りを見渡していたのです。一体全体、誰が「私」を見ているのだろうか。私の「意識」が、「私」との「関係」を観ているようにも見える。私の「存在」の意味の「痕跡」を探しているようにも見える。 
 「私」は、私の「車」を探していたのです。手当たり次第に「扉」を開けるが、様々な「植物」が現れては、静かな「吐息」を付いて枯れて行く。穏かな「溜息」を吐いて消えて行く。その「場所」は決まって後部座席に在りました。助手席には誰かが座っているが、「後姿」しか視えない。誰かの「噂話」しか聞えない。 
 私の「記憶」が正しければ、トニーの運転で、ジェニファーが後部座席に座っていたのです。ならば、助手席の「後姿」は「私」なのだろうか、何の「根拠」も無い「仮説」が浮かびました。この「夢」のアルゴリズムは「示唆」に富んだものでした。私の「意識」は後部座席に在って、助手席の「私」を観ているという「関係」が成り立ったのです。 
 私の「意識」は「暗闇」の中にポツンと残されていて、クロムの「心臓」のように「孤独」を数えている。抱き抱えられた「鞄」の中に在って、気晴らしの「夢」を見ている。
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by artbears | 2018-11-24 17:33 | 連白
夢を見ることの虚構の意味、夢遊... >>


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