夢博士の独白



<   2017年 09月 ( 1 )   > この月の画像一覧


夢を見た夢7:言葉から生まれる悪の連鎖と善の欠如、退出する神と拡大する悪の空間

 鮮やかな深緑の「森」が、私の「目」の奥で燃え上がることがある。「音」も無く、物質的な「色」となって、近付いて来ることがある。やがて周りが黄色に縁どられた「穴」が空いて視え、その「穴」から垣間見える灰色の「空」のなんと冷やかで素っ気無いことか。その「空」が、私の「鏡」に見えて来ることがある。その「鏡」には、多くの人々の祈る「姿」が映されていて、それを視る度に、私の「目頭」は熱くなるのです。
 人々の「口」だけが動いていたのです。口裏を合わせているのだろうか。口車に乗せられているのだろうか。一つひとつの「口」が、深く暗い「闇」への「入口」のように見えたのです。その「闇」から「言葉」が出たり、入ったりしている。人々は罵り合い、傷付け合い、苦しめ合っている。入る「言葉」は人を汚さないが、出る「言葉」は人を汚している。「悪」は「言葉」から生まれていたのです。「言葉」によって、「悪」は連鎖していたのです。
 深緑の「森」の中では、深紅の「曼珠沙華」が咲き乱れていました。それは、まるで群生して咲く「悪の華」のように見えたのです。極まれにではあるが、白い「善の華」が咲くことがある。そのなんと弱々しいことか。「善」の欠如は疑う余地が無かったのです。
 その「不在」を埋めるべく「悪」が肥大化している。至る所に「穴」が空いて視え、それらの「穴」が拡大して、それらの「壁」が縮小して、スカスカの「空間」が生まれている。その「限界」を超えると、一気に「虚無」と「破壊」が進むに違いなかったのです。
 又しても、この「状況」から逃げなくてはいけない。果たして「夢」の内側で、安心立命な「場所」など存在するのだろうか。だからと言って、「夢」の外側でも、「状況」は本質的に変わらない。「神」が「悪」の概念をも含んでいるならば、「神」は「善」を欲すると同時に、「悪」をも欲している。あるものが「善」に、他のものが「悪」に見えているだけかもしれない。私は、深い「花の闇」への「入口」、あの「曼珠沙華」の咲く陰鬱な「裏庭」へと戻っていたのです。
 「悪」は具体的で現実的なもので在ると言う。「悪」の人格化したものが「悪魔」で在ると言う。「悪魔」は「善」を把握しているからこそ、その反対概念である「悪」に徹することができるのだろうか。そして、「悪」を実践するのは「人間」に他ならない。「人間」の本質が「悪」であるとしたら、「人間」こそが、「悪魔」と呼べないのだろうか。宇宙的存在であったはずの「悪魔」が、人々の「内面」に移り住んでいるのです。
 世界に「悪」が不可避的に存在するが故に、それは「神」の「意志」に違いなかった。その「神」が退こうとしている。その隙間のような、もはや「神」の支配の及ばない「空間」を、「人間」の自由意志に委ねようとしているのだろうか。
 「夢」の中で、複数のミサイルが発射される「光景」が繰り返されるのです。それは決まって、朝方の未明の「時間」に起きるのです。そして「夢」から目覚めても、この「状況」から逃げることはできない。否、それは、より具体的で現実的な「問題」となって迫ってくる。「人間」には「善」なる判断は下せない。「虚無」と「破壊」が近付いている。
d0078609_8173752.jpg

[PR]
by artbears | 2017-09-29 18:48 | 連白


ソフトマシーン・やわらかいきかいのひとりごとです
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧