「ほっ」と。キャンペーン

夢博士の独白



<   2014年 09月 ( 1 )   > この月の画像一覧


決壊する狂気又は洪水への恐怖、翡翠の玉座の上の純白の花束、脳内に浮かぶ二つの月

 様々な「色彩」が、私の周りをクルクルと旋回し始めたのです。それらの「色彩」が、私を取り囲む。見覚えのある「顔」となって、私を吟味する。見覚えのない「顔」となって、私を威嚇する。あの「階段」で擦れ違った「恐怖」に慄く人々の「顔」が、私の周囲を走馬灯となって回転し始めたのです。私の「意識」の前を通り過ぎたのです。
 「意識」についての「認識」が浮かび上がってくる。私はクラクラと「眩暈」を覚える。その「入口」を入ると、空っぽの白濁した「空間」がある。そこには「壁」がない。「私」もいない。曖昧な周辺部と明確な中心部からなる、まるで「概念」のような抽象的な「空間」が浮かんでいる。私自身を忘れられない「苦悩」だけが漂っている。
 「狂気」が「扉」の向こうでザワザワと騒がしい。指揮官が不在の統率の執れない「軍隊」が招集されている。「扉」は開放されるか、破壊されるかのどちらかの「運命」にある。黒いトンネルのような「鍵穴」は視えているのだが、鉄製の錆び付いた旧来の「鍵」が時代遅れであることは間違いない。「洪水」が決壊を招く前に逃げなければいけない。「歴史」が終わったとしても、この迫りくる「狂気」は決して逆流はしない。
 「座席」には、確かに白いエンベロープが置かれていました。それは、私の「記憶」のなかで咲いているホワイトリリー、エメラルド色に光る翡翠で造られた「玉座」には、美しい純白の「花束」が置かれていたのです。何という清らかな「芳香」、何という安らぎの「旋律」、私の「身体」の至るところから吹き込んでくる、その「微風」のような心地良さに満たされた私は、束の間の忘我の「時間」を過ごしたのです。
 気が付くと、「危機」はどこかに行ってしまっていました。その代償として、あの純白の「花束」もどこかに消えてしまったのです。失われた「時間」の不可逆性への「感情」が、私の「内部」で増水する。その喪失の「感情」に、私は溺れたのです。
 手掛かりは「少女」の面影を追うことでした。前方にある大画面の「映像」には、すでに変化の兆しが現れていたのです。「地平」も定かでない焼野原では、太陽の「光」が気紛れなスポットライトのように射して、名もなき「雑草」を照らし出していました。「草花」が優美に揺れ動き、小さな森の「妖精」が軽やかに乱舞する。彼らの弱々しい「光」に導かれて、私が「森林」に再び辿り着いた頃合いには、「夜」の帳が降りていたのです。
 薄墨のような「空間」が独りで「呼吸」をしている。静かに息を凝らしてベンチに「手」を触れると、そこには、「少女」の温もりが「足跡」のように残されていたのです。思わず、ポッカリと空いた「夜空」を見上げる。すると、狂ったように輝く「月」に見下される。深い井戸から目撃したような「光景」に、私は狼狽してしまったのです。
 「月」の放った「矢」に、私の「目」は射抜かれたのです。稲妻が「脳内」を走り、昇龍が「天界」を駆け上がる。閉じた「目」を開くと、煌々と輝く二つの「月」が視えました。開いた「目」を再び閉じると、一つの「月」が残されていたのです。その「脳内」に現れた唯一無二の「月」の美しさに、私の「心」は奪われたのです。
 プールの「水面」では、その「月」のバーミリオン色の「影」が浮かんでいました。それは、あの巨大な白亜の建物の「屋上」での出来事でした。もう一人の「私」には、あの「階段」を駆け上がって、この「屋上」に避難するという選択肢が残されていたのです。
 プールの「水面」では、優しい「微風」が吹き抜けて、ピンク色に染まった「波紋」が拡がろうとしていました。ピーターの七色に変化する「歌声」が聴こえてくる。プールの「水面」がブルーに変化する。哀愁を帯びた「旋律」が静かに流れる。三匹のバーミリオン色をした「大蛇」が、私の「脳内」で鎌首をもたげたのです。
d0078609_19124898.jpg

[PR]
by artbears | 2014-09-28 19:12 | 連白


ソフトマシーン・やわらかいきかいのひとりごとです
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧