「ほっ」と。キャンペーン

夢博士の独白



<   2013年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧


絶海の孤島又は夢海の浮島、過去への懺悔と未来への贖罪、奇跡と入力された数字の謎

彼等が、もう一つの集団である「The Others」を常に意識していたのは間違いなかったのです。それが架空の「存在」であったとしても、「神」が不在となった相対的な「世界」では、彼等が生きて行くのには「他の者」を必要としていたのです。そのことは、この絶海の孤島での「社会」の始まりでもありました。その証拠として、美しい「砂浜」には、すでに無数の文明の「足跡」が残されていたのです。「太陽」は明るく無邪気に、そして無慈悲に激しく、透き通るように輝いていました。それは、まるでグラスに注がれた白ワインのように豊潤な「芳香」を周囲に撒き散らしていたのです。そして規則正しく打ち寄せる「波濤」は、「海面」から浮かび上がった「白雲」のように見えて、その隙間に見え隠れする「陰影」を波打ち際に置き去りにする。しかし、それは一瞬の出来事であり、黒っぽい「残像」は消え、「砂浜」はいっそう白っぽく見えるのでした。私達は無心の安らぎの時間を、海底に沈む「鏡台」のように光を放つ「画面」が、自らの物語を夢紡ぐ時間を、いつも心待ちにしていたのです。そして、この気の遠くなるような永遠の繰り返しの自然を「舞台」として、その「事件」は突然の白日夢のように開始し、綿密に構成されたシナリオに従って展開し、私の真夜中の「夢海」に浮ぶ「孤島」へと変身を遂げたのです。この「孤島」から抜け出すことは容易なことではない。スローモーションで飛行機の胴体が真っ二つに割れる「光景」が、何度も巻き戻されては繰り返されて映る。それは何故か、あの9.11の衝撃の「映像」を彷彿とさせる。反復される「映像」と明らかにされる「過去」が、「未来」に向かっての謎めいたストーリーを織り成して行く。遠くで光っている機体の「残骸」は、潮の引いた「砂浜」に起立した「断崖」のように突き刺さっている。それは何故か、過去に観たアメリカンムービーの「記憶」を呼び戻した。身篭った一人の「金髪」の女は、どこか頼りなさそうな様子のミュージシャンの傍らに立って、その「光景」を眺めていた。それは何故か、未来に聴くブリティシュサウンドの「予感」を呼び寄せた。乱暴で荒くれ立った気質の「金髪」の男は、肩をすくめて「拳銃」を持ち、その背景には、ほとんど純粋な「青色」の空が拡がり、水平線のところがほんのりと「薔薇色」に染まり始めていた。そう言えば、腹部を3発撃たれた「死体」からは、「真紅」の鮮血が噴き出していた。次の瞬間、彼女は立ち上がって満面の「微笑」を浮かべたに違いない。「緑色」のジャングルには、踏み荒らされた「獣道」が縦横に走り、大木から吊り下がったプロペラ機は、まるで遊園地の遊具のように塗装の剥げかかった「黄色」だった。全てがフェイクであり、全てがリアルでもある。骸骨と十字架、マリア像とヘロイン、金貨と聖書、これらの溢れる「色彩」と暗喩を秘めた「記号」が、膨大な「映像」の情報量として、私の「脳内」のキャパシティーを超えて流出を始めたのです。「映像」には、なによりも運動量とスピード感がある。それらは、私の「意識」の流れを断ち、私の「記憶」を解体して、私の内面での「意味」の形成を阻むのです。それらは、私の内面を空っぽにして、私は私の内面のホワイトノイズを見詰めていたのです。一瞬の「睡魔」が通り過ぎました。忘我となったことを知って、狼狽した私は、それらの失われようとする「ロスト」を慌てて掻き集めました。すると、「脳内」に取り残された「記憶」のほとんどが、登場人物の過去に犯した罪悪への「懺悔」に関わることに気付いたのです。私は、それらを視ることで、それらを間接的に「経験」したのです。そして、表層には直接的に現れない罪悪への「意識」は、私の内面に眠る「The Others」を呼び覚ませて、「原罪」の意味形成へのネットワークと繋がったのです。それは、あの波打ち際の「残像」のように、無意識の「大海」に呑み込まれては消えて往くものでした。恐らく、このバーチャル・アイランドでの悔い改めた行いにより、ある者は何かを会得して救われ、ある者は未来での「贖罪」を用意されるのでしょう。それは、キリスト教的であると同時に、どこか仏教的な「輪廻」の世界観に通じる「構造」なのかもしれません。そして、「奇跡」は起こるべくして起きたのです。ある者は不治の「病気」が消えて無くなり、ある者は諦めていた「生命」を授かることが出来ました。しかし、これらの「奇跡」は、我々が宇宙の孤島である「地球」に存在するという「奇跡」を超えるものであろうか。入力される「数字」は何でも良い、何かを信じて続けるという「行為」が「奇跡」を生んでいるのです。
d0078609_15451542.jpg

[PR]
by artbears | 2013-04-29 15:45 | 映像


ソフトマシーン・やわらかいきかいのひとりごとです
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧