夢博士の独白



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小鳥又は小さな兄弟、選ばれた4枚の写真と姉妹、積み木の迷路又は目撃者の優しい瞳

烏合の衆の由来はともかくとして、その「烏」は交わりを成せば「情愛」が生まれ、その「煩悩」は突き刺さった矢の如く「苦悩」となることを悟ったかのように、ひとり孤独に群れから離れ、犀の角の如く「寒風」に立ち向かっているように視えたのです。私はと言うと、葉をことごとく落とした「冬木」に明日の我が身を想い、一歩又一歩と勤勉に、干上がった水底をまざまざと見せ付ける「溜池」の周りを歩いていたのです。そして、その濡れ羽色に光る羽毛の持ち主である「烏」は、私達を隔てた「距離」が触れられるほどの至近になっても、飛び立つ素振りすら見せなかったのです。一方、彼の「視線」の彼方には、たくさんの白い綿帽子のように見える「小鳥」が、わずかに残った「水溜」の周りに集まってさえずり、それは、まるで「聖人」の降臨を待つ小さな兄弟達が、創造主への感謝の気持ちを込めて「聖歌」を捧げているように視えたのです。つまり、その青空を写した「水溜」は、天上から降り注ぐ「光線」を受け止めて輝く「台座」の役割も果たしていたのです。しかし、「聖人」は待てど暮らせど「台座」の上には現れず、やがて、「寒風」は綿帽子を掃き清めるようにして吹いて行きました。純白の「小鳥」は飛び立ち、真黒の「烏」は、それを目撃したに違いなかったのです。そして残されたのは、寒々とした「冬空」を写した鏡としての「水面」でした。クリスマスを間近にして、その「水面」に何かを強く感じた私は、私の「夢」の中で何度も何度も浮かび上がっては消えて行く、この決定的なイメージに悩まされることになりました。それは、私の「感覚」が、私の外側に存在するという「仮説」によって成り立つ客観的な「世界」と、ほんとうに繋がっているのかという「不安」に根ざしていたからなのです。そして、私の内側に存在する「欲望」は、「小鳥」であり「聖人」であったはずなのに、その創造的な「幻想」は、「意識」として形成される前に消失して、「他者」によって補正された「鏡面」だけが残されているのではないか、そして私は、「世界」はきちんとした因果関係によって成り立っているという、ある種の「信仰」の持ち主なのではないのか、と自らを「疑心」の目で観ることになったのです。なぜならば、私の生きるもう一つの主観的な「世界」においては、クリスマスを間近にして、小さな兄弟達(小鳥)を説教する聖・フランチェスコの「光景」は、極めて日常的な出来事だったからなのです。そして何回かの「夜」は、まるで新幹線のように速く走り去って、私が見知らぬ「都市」の改札口を通り過ぎたのは、クリスマス・イブの「夜」でした。6人の姉妹であるナースの「白衣」は、夫々が微妙な「差異」によって色分けされていました。それは、夫々の下地として塗られた「絵具」と、彼女達の着衣の「色彩」の混合が、白く上塗りされた「表面」を通して「感知」されたからに違いありません。私の白く視えるという「感覚」が、果たして客観性を持ちえるかの何の「保証」も無いものの、私は、白く視えるという自分の内側の「他者」を「信頼」するしか無かったのです。しかし、その微妙な「差異」にこそ、私にとっての決定的な何かの「存在」を「感知」したことも事実でした。私が選んだ4枚のナースの「写真」には、手に包帯をした「小熊」の縫いぐるみ、赤いクロスの刺青が入った白い「花弁」、不可思議な世界を映し出した「シャボン玉」、土から掘り出されたばかりの「さつま芋」が、夫々に描き加えられていました。それらの組み合わせは、私の「人生」からは生れ出ることのない、運命と因果の「糸」でしっかりと繋がったものでした。そして、白く視える「白衣」の内側から感知される「色合」は、なぜか暖色系の「赤」と「黄」だったのです。今年のクリスマスの「夜」は、そして見慣れた「都市」は,いつもとは違って寒色系の「青」のイルミネーションで飾られていました。都市は輝く「夜」となり、夜は輝く「都市」となったのです。意外なことに、「回送」のタクシーは目の前で停まり、運転手の話の「内容」には、焼け野原から復興を遂げたこの都市の隠された「歴史」が、暗く寒い「冬空」に煌めく「星座」のように浮んで来たのです。やがて、タクシーは、茶系のレンガで積み木を寄せ集めたようにして建てられた「駅舎」に着きました。その「迷路」のような空間に迷い込んだ私は、「意識」を失い、その見返りに「幻画」が現れたのです。フランチェスコの傍らには、必ず、大きな耳と目の持ち主である愛らしい「ロバ」が居ました。そして、その目撃者としての優しい「瞳」に見詰められた私は、極めて非日常的な決定的な「体験」を感知したのです。
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by artbears | 2012-12-30 19:32 | 宗教


ソフトマシーン・やわらかいきかいのひとりごとです
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