夢博士の独白



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アルファベットの秘密、二羽の白鳥を照らしたライト、黒鳥への突然の変心のシナリオ

この南海に位置すると想われる「孤島」に飛行機が不時着したところから、今夜の「夢」が始まったことは、まさに不幸中の幸いと言ってよかったのです。なぜならば、飛行機は、それが空飛ぶ「鉄塊」であったという何の証明も出来ない程に「原型」を留めてはいなかったし、何よりの証明として、燃え尽きた純白の灰のようになった私の「白髪」が、その凄絶な恐怖の「過程」を物語っていたからなのです。しかし私は、それが私の「脳外」から侵入した架空の「情報」を基にして創作された「記憶」である可能性を疑ってみる冷静さも失ってはいませんでした。いや、むしろ、それが身に降り掛かる火の粉のような熱い「現実」を予感させるものではなく、それは身に降り注ぐ白い雪のような軽い「娯楽」を情報源にしたものであることを望んでいたのです。重要人物と思われる三人の座席は機体の外部に投げ出されていて、私の左前方には「N」と「I」と書かれた座席が二つ、私の右後方には「A」と書かれた座席が一つ無惨な姿で転がっていたのです。そして残念なことに、I氏とA氏は既にこと絶えていました。ところが、「N」と書かれた座席の安全ベルトだけが外されていて、点々と滴り落ちる「血液」の跡は、「彼女」の生存と逃亡の事実を証明する十分な「証拠」となっていたのです。私は突然、就寝前に渡されたシナリオにある私の「使命」を思い出して、鬱蒼としたジャングルの中、「彼女」を追跡することを自然に「選択」していたのです。暫くして、パタパタという「音」に気付き、見上げると、ドクロマークを機体に画いたヘリコプターが「空中」に静止して視えました。その宙ぶらりんの一時停止の「映像」を視て、何とも言えない「不安」に襲われた私は、今度は追跡される「立場」を不自然に「選択」してしまったのです。私は逃亡する「彼」となって、ジャングルの中に紛れ込んだのです。一瞬の「意識」の動揺を見抜いたヘリコプターは、急旋回をして、私が「何者」であるかを確認することなく、反射的に反応して機銃掃射を開始しました。その爬虫類的とも言える即時性と攻撃性によって、私の「精神」は被弾して、バラバラに砕け散ってしまったのです。私は現代のジャングル、つまり「ネット社会」に迷い込んでしまったのです。私は慌てて、私の精神の「断片」を拾い集めたのですが、それらを再統合して組み立てる「人格」までもが失われていることに気付きました。私には、取り敢えずの「使命」として、「N」と呼ばれる「彼女」を追跡する「彼」の役を演ずるしかなかったのです。しかし、マルチリンガルであり、ダブルエージェントでもある「彼女」は、このジャングルで水を得た「人魚」のように振る舞い、私の「追跡」が徒労に終わることは火を見るよりも明らかでした。「彼女」は、この忘恩負義と背信棄義が横行する「ネット社会」に君臨する「女王」となったのです。そして「彼」である私は、追い駆けながら逃げるしかない「難民」となったのです。私の「頭上」では、誹謗中傷と毀誉褒貶の言葉の「弾丸」が飛び交い続けました。何とか、この「ネット」のジャングルから抜け出すことが出来た私は、今度は「都会」のジャングルを背景にして、歳月の積み重ねだけが表すことの出来る重厚な「石垣」で築かれた「水濠」に出くわしたのです。その「水濠」は暗緑色の水面で蔽われていて、そのことは、その水面下においても、もう一つの「闇」が存在することを暗示していました。つまり、水面を境界として、上下に二層構造の「闇」が拡がっていたのです。この古典的な風情の漂う水面を「舞台」として、二羽の純白の「白鳥」が、まるで優雅さと気品、それに卑猥さと陰影を兼ね備えたバレリーナのような妖麗な「水舞」を披露したのです。そして、二台のライトは、あたかも彼女達の悠然とした泳ぎを照らし出すスポットライトとなって、煌々とした「光源」を深々とした「暗闇」に向かって照射したのです。「闇」は「光」によって初めて、その「正体」を暴かれようとしていました。純白の「白鳥」の影は、その水面を境界として真反対に投影され、漆黒の「黒鳥」として写し出されたのです。「彼女」の突然の黒鳥への「変心」は、予めシナリオに書かれたことでありました。しかし、NINA、この残虐極まりない「悪女」の性格に取り憑かれた私は、それがエンターテイメントであることを知りながらも、そのデフォルメされた「人格」に、人間の「本心」を透かして視たのです。私の「意識」は再び墜落した飛行機の「座席」に戻りました。そして、そこに「C」の文字を見付けた私には、「音楽」の純粋無垢なる「音色」が聴こえて来たのです。
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by artbears | 2012-08-29 19:58 | 映像


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